1. はじめに
マイナンバーカードの利便性を高めることで普及につなげようと、3月4日から一部の医療機関でマイナンバーカードが健康保険証としても利用できるようになりました。厚生労働省は利用状況などを検証しながら今後は全国で運用することにしています。
マイナンバーカードを保険証として利用できるようになると、医療に関わる様々な情報をいつでも閲覧・確認することができるようになりますので、今回はメリットと手続きについて紹介したいと思います。
2. マイナンバーカードの保険証利用のメリット
① 就職・転職・結婚・引っ越し等をしたばかりで、健康保険証がない場合にも、保険者での手続きが完了次第、健康保険証の発行を待たずに自己負担額のみの支払いで受診できます。
② 限度額適用認定証は、従来は事前に保険者に申請する必要がありましたが、今後は原則として申請なしに限度額が適用されます。
③ 同意をした場合には、過去の薬や特定検診等のデータが自動で連携されるため、初めての医療機関でも今までに使用した薬の情報等が医師と共有できるようになります。
④ マイナポータルで、自身の特定検診情報や薬剤情報・医療費情報が見られるようになります。(2021年10月から開始予定)
⑤ 確定申告における医療費控除の手続で、マイナポータルを通じて医療費情報を自動入力することができるようになります。(2021年分所得税の確定申告から開始予定)
3. マイナンバーカードを保険証利用するための事前手続
マイナンバーカードを保険証利用するためには、マイナンバーカード所有者による初回登録が必要です。
PCだけでなくスマートフォンからも申し込み可能で、それぞれの申し込み方法はマイナポータル公式サイトで確認することができます。
PCの場合
スマートフォンの場合
4. おわりに
今回は、「マイナンバーカードの保険証利用」についてご説明しました。なお、今回の解説も、概略的な内容を紹介する目的で作成されたものですので、専門家としてのアドバイスは含まれておりません。個別に専門家からのアドバイスを受けることなく、本情報を基に判断し行動されることのないようお願い申し上げます。
ご不明な点等ございましたら、お気軽に弊社までご相談下さい。
(参考資料)
マイナポータル公式サイト
電話で問い合わせる03-6821-9455